偉い人:「うちの社内標準はIEなんだよねー、対応してもらわないと……」
エンジニア:「え、あ……その、はぁ……わかりました……」
こんな会話をするのは馬鹿らしいと思ってしまいがちだが、実際問題としては無視できないInternet Explorerという存在。我々エンジニアは業務において、彼らと戦うことが多い。
そんなわけでIE対応って必要なの?ってところを書いてみようと思う。
なぜIE対応を求められるのか
我々エンジニアが頭痛に苛まれるIE対応、そんな惨い仕打ちをなぜ偉い人やクライアントはするのだろうか?エンジニアを虐めたいドSなのか?それとも身内にIE対応をすることで工期と開発量を上げて価格を吊り上げようとする悪魔がいるのか?無論そんなことが理由ではない。
まず考えるべきは利用者、エンドユーザーのことである。クライアントや偉い人は当然ながらエンジニアよりもエンドユーザーのことを考えている。これは業務アプリケーションにおいても、コンシューマーアプリにおいても同じだろう。
彼らがIE対応を求めるのはブラウザの切り替えによる業務の無駄を削減したり、IEを使用しているエンドユーザーを零したくないという意識によるものだ。これは至極当然な思考方法であり、悪と切り捨てることは出来ない。
仮に5%のユーザーがIEを使用しているとする。IEを切り捨てたサービスは5%のユーザーを取り零すことになる。
元々IE一本で仕事が回っていたシステムにChromeのみ対応が混ざったとする。それによる問い合わせや、ブラウザ切り替えの手間による非効率化はシステムの運用や日常業務に対する負荷となる。
大体のクライアントはこの様な論法にて、IE対応を求める傾向にある。
IE対応を不要にするには
これにはクライアントの鋼の意思と決定力が必要になってくる。要するにIEユーザーを切り捨てたり、システムの運用や現場への負荷を産みの苦しみとして受け入れることが出来るクライアントである必要があるのだ。
これに対しては我々エンジニアもフォローが出来ることだろう。例えばペルソナを作成する段階でIEを使うユーザー、使わないユーザーを明確化する。運用の問題点を改善する施策を同時に提案するなどだ。
当然クライアント側が全てを理解したうえで不要だと言うこともあるだろう。
結局はクライアント依存
我々エンジニアが自らサービスを実装し、運営するのであれば話は別だ。しかしクライアントが存在するのであれば、彼らの最終決定に依存せざるを得ない。可能であれば、クライアント側に対して働きかけ、不幸な未来を回避することが出来れば最高だろう。
本音
IE対応、したくない……。